安城市の某寺院の書院再建の落慶法要に参加させていただきました。
本堂にて法要を終えて奈良の薬師寺の加藤朝胤氏法話を聞かせていただきました。
奈良の薬師寺は今から1300年前に天武天皇、持統天皇によって建てられました。
白鴎時代からあります。歴史的には古いお寺になります。
朝胤管主の師匠が高田好胤管主になるそうです。
加藤氏は尾張の一宮の出身で高田好胤管主がよくお見えになっていたそうで、朝胤氏のお父様が高田管主をご存じでご縁があり学校を出たあと高田管主のお弟子さんを務められていたそうです。薬師寺の住職を管主(かんす)と呼ばれるそうです。
一般的にはお寺というのは檀家がいて、葬儀や法要を行っていただき供養していただくのですが、薬師寺は檀家もお墓もなくお葬式もしないのです。
では、何をしているかというと。お釈迦さまの教えはお亡くなりなった方だけに教えをとくのではなく、生きている方に教えを説く。これが基本だそうです。
お釈迦さまはどのような事をお話しされているかというと、一番わかりやすいのは幸せを求めて。
幸せっていうのは、たとえば、欲しいものが手に入った。すごい喜びですがそれが幸せといったらそうかというと、そうではない。
それは欲望を瞬間的に満たしただけ。手に入ったらすぐ次のモノが欲しくなる。人間の欲望はきりがない。
上みたらキリがない。上見ればあれほし、これほし、みんな星。下見て暮らせ下に星なし。といいます。下見てくらせというのは、自分の足もとを見なさいということなのです。
みんな、今どんな立場にあってどんなことをする事が一番大切なのか。
ご先祖に感謝することが大切なのです。今のおかげに感謝する。
今私たちはこころ豊かな生活をさせてもらっている。ありがとうございますという気持ちで感謝する。このことが大切なのです。
つづく