薬師寺 管主 加藤朝胤氏の法話② 前回のつづき
私たち人には心が2つあるそうです。
悪い心と良い心です。優しい心と争いの心。
種には良い種と悪い種があり、見分けがつかないのでとりあえず撒きます。種を撒くと芽がでます。良い種からは良い芽が、悪い種からは悪い芽がでます。種は正直なのです。私たちは悪い芽がでたら悪い芽は抜きます。良い芽と悪い芽を比べると悪い芽の方が成長が良い場合があります。
時には悪い芽が良い芽を枯らすことがあるのです。撒いてから選ぶのではなく、種を撒く前に悪い種を除けばよい。良い種と悪い種の違いを教えてくれるのがお釈迦さまの教えだそうです。
悪い芽を出さない、そして良い芽を育てる。その事が大事だそうです。
どんなことがあっても奇跡が起きない。種を撒かなかったら芽はでない。
必ず原因がある。原因があって結果があります。種を撒き水をやり太陽の光により芽が大きくなる。原因と結果が連鎖していくのです。
心というのは私たちの思いが形となって表れるのです。
その形をどうやって表すかというと、言葉であったり、行動であったりいろいろな形で表します。
つづく