前回に引き続き、野田八幡宮神楽殿の工事概要をご紹介します。
A.棟札の発見
小屋裏で見つかった棟札には、野田八幡宮の摂社である板倉神社拝殿の腐朽が進み、大規模な解体と修理が行われ、野田八幡宮の神楽殿として移転・改築された経緯や当時の宮司、造営に関わった役員と職人の名前が記されています。
B.下棟と隅棟の改修
下棟と隅棟の交わる部分は、雨漏りの原因となる落ち葉や枝が積もっていました。
今回の改修では、瓦葺替えとともに下棟を無くし刀根丸(袖丸)のみで納め、落ち葉を推積させない造りとしました。
引っ掛け桟葺きとし、葺き土分の荷重が削減され、下部構造の負担を軽減しています。
C.クスノキの枝剪定
神楽殿西面の屋根を叩いていたクスノキの枝を大がかりに剪定しました。