
現在、安城市福釜神明神社境内鎮座の御鍬社において、改修工事を実施しております。
耐震補強を兼ね、御鍬社の基礎をコンクリートベタ基礎に改修し、シロアリ被害等により腐朽した土台を交換しました。
作業にあたり上家を現基礎から切り離して後方へ移動させ、工事完了後に元の位置へ移動させる曳屋作業を実施しました。
熟練された技術・経験・チームワークが必要不可欠な工事です。
建物を移動する工程は短時間で完了しますが、その作業にかかるまでの下準備は慎重かつ緻密。
移動時に事故が起こらないよう丁寧に進めます。
現在、この曳屋をおこなえる業者は数年前と比べ激減していることから、歴史のある建築物を保存する観点で無念さを禁じ得ません。
今後の工程は、屋根の瓦葺替え、外壁の補修に移っていく予定です。